佐藤天彦記念ほたる杯将棋大会に行って来た
長野県に佐藤天彦九段がやってくる! と聞き、この前の日曜日(7月14日)「あたしは、将棋なんかに興味ないよ~」という妻を引きずって佐藤天彦記念辰野町ほたる杯将棋大会(どこで切ってよいのかよく分からない)を観に行ってきました。なにせ順位戦A級棋士*1に会える機会なんて滅多にあるもんじゃありません。
妻のように将棋に詳しくない方のために、簡単に佐藤九段を紹介すると
・1988年生まれ 福岡県出身 名前の読み方は「あまひこ」
・羽生九段から名人位のタイトルを奪い、今年の春に豊島名人に敗れるまで3年間
在位した
・28歳で名人位を獲得したのは、史上4番目の若さ
・ぬいぐるみが好き 宇宙戦艦ヤマトも好き
・趣味のクラシック音楽鑑賞や好きな洋服のブランド(アン・ドゥムルメステール)
から、ついたあだ名が「貴族」
・あだ名は気に入っているみたい。将棋雑誌の連載のタイトルは「貴族 天彦が行く」
・名人戦等の賞金でアンティーク家具を買いそろえ、自宅は「お城」と呼ばれている
と、こんな具合に書き出していくとイロモノみたいに思われがちですが、いろいろなインタービュー記事や大盤解説での口調などからは、頭の良さや回転の速さが感じられます。また、日本将棋連盟からは度々、最優秀棋士賞・名局賞などの表彰を受けており強豪棋士の一人であることに間違いはありません。
さて、肝心の大会の様子です。私達が会場に到着した頃には有段者・級位者・小学生の別に行われたトーナメントが終了しており、それぞれの優勝者等が決定しておりました。
表彰式の様子 佐藤九段の登場です
佐藤九段の横でマイクを持つ女性は、このあと長野県女子中学生名人の高山日那さんと飛車落ちで対局予定の島井咲緒里女流二段です。
落ち着いて対局前の抱負を述べる高山さん。
大盤解説をする佐藤九段
対局は終始、高山さんの優勢で進み佐藤九段から「私のどんぶり勘定(笑)では上手(女流二段)の王は詰んでいる」という解説が出る場面すらありました。
しかし、さすがは女流二段。私から見ても首の皮一枚といった状況を上手く潜り抜けての逆転勝利。
局後の「(自分の王に)詰みがあるのは分かっていた。だけど(詰みに至る手順を)相手が間違えるかもしれないと思い指していた」というコメントにプロの勝負根性というか、凄さを感じました。やっぱり勝負事は終わるまで分からない、あきらめてはダメなんですね。
そういえばスラムダンクにもこんなセリフがありましたよね。
では~
「おまけ」 家庭画報のインタビュー記事です。
「おまけ2」 妻を興味のない将棋に付き合わせた穴埋めに立ち寄りました。
おおきな茅葺屋根が良い感じですよ。