河鍋暁斎展を観てきました
Bunkamura ザ ミュージアムで行われている、河鍋暁斎展を観てきました。
暁斎(きょうさい)は7歳で歌川国芳に浮世絵を学び、10歳から19歳まで駿河台狩野派で修行、さらには土佐派、丸山四条派などの伝統的な日本絵画や西洋派の画法を研究し、類まれなる画力と風刺精神・ユーモアで江戸末期~明治初期に活躍した絵師です。なお、暁斎をテーマにした美術館は国内にもありますが、今回の展示はイギリス在住の画商であるイスラエル・ゴールドマン氏のコレクションからの出品となります。
・地獄太夫をメインにしたパンフレット
ちなみに「暁」の字の左側で阿波踊りみたいなポーズを取っているのは「一休さん」です。(本当)
以下に紹介する絵画は図録を撮影したものです。念のため
・ 暁斎といえば「鴉」
暁斎の鴉は海外のコレクターに人気があり、暁斎も好んで描いていたようです。
また、明治14年の内国勧業博覧会に出品した《枯木寒鴉図》は絵画部門で最高賞
を受賞し、榮太樓総本舗が百円(相場の10倍)で買い取ったことが当時の話題とな
りました。
・ゴールドマン氏は「楽しいから暁斎の作品を集める」と語ったそうですが、暁斎の描くどこか愛らしい動物などを観ていると、その気持ちが分かるような気がします。
妖怪(つくも神)の行進もどこか滑稽
・ これも好んで描いたという 鐘馗や達磨の図
ユーモアや可愛さだけではない、暁斎の画力、魅力を感じます。
ところで、冒頭にも触れましたが、暁斎のお孫さんが作られた美術館が埼玉県蕨市にあります。こちらには娘さん(暁翠)の作品も収められているそうです。
Bunkamuraでの展示は4月16日までですが、暁斎に興味を持った方はこちらへもお尋ねになったらどうでしょうか。